Re-Boot Kanatec(その1)- AWSってなに?
Amazon Web Serviceという名前のクラウド系サービスってことは知ってますが、何が出来るのでしょうか?利用料はおいくらでしょうか?
13年程ボーッと生きているうちに、世の中が色々変わってしまいました。
覚醒に向けた第1弾はAWSで、軽く調べてみて、もしゼロ円で何か出来そうなら、KanatecのITシステムに導入してみたいと思います。
まずはサインアップしてみた
AWS 無料利用枠:AWS のプラットフォーム、製品、サービスを無料で実際に体験できます。
って書いてありますので、まずはサインアップしてみました。
なお無料利用枠とは言え、個人認証も兼ねてクレカの登録が必要なので、社会的信用を喪失している方はダメみたいです。
注)定年退職後も、これ迄通りクレカって使えるのでしょうか?一応、少ないながらも給与所得はありますけど。。。
なお、サインアップ時に用途を選択する必要があったので、「個人 - ご自身のプロジェクト向け」としてあります。
まずはお勉強から:AWSの基礎(まとめ)
ビギナー向けにお勉強用のサイトがあったので、まずは基礎からお勉強してみました。
お勉強の際は、文章を読んだだけだとほとんど頭に入らないので、いつもノートにまとめるようにしています。
これは老化よるものではなく中学時代からのやり方ですが、最近は手書きではなくコピペ出来るので、頭に入る割合と速度が低下しています。
■それでは「AWS の基礎コース」を開始しましょう(以下、AWSのテキストを引用)
オンプレミスで作業を行う従来の方法とはかけ離れたものとなり得ます。
AWS の 5 本の柱、クラウドについて考えるときに使用するメンタルモデルおよび重要な概念について学びます。
※メンタルモデル:頭の中にある「ああなったらこうなる」といった「行動のイメージ」を表現したもの。 表象 (representation) と密接な関係を持つ。
構造
AWS の基礎コースは、5 つのモジュールに分かれています。
- はじめに :注目する柱の簡単な説明
- メンタルモデル :各柱で紹介される概念を理解するために役立つ指針的なメンタルモデル
- 概念 :各柱の広範囲におよぶ基礎的なトピックを対象とする重要な概念
- まとめ :学んだ事柄の概要
- その他の資料 :追加のリンクとリソース
5 本の柱 :
- セキュリティ
- パフォーマンス効率
- 信頼性
- 運用上の優秀性
- コスト最適化
1. セキュリティ
セキュリティの基本 :
- AWS がクラウドのセキュリティに対する責任を担う
- ユーザがクラウド内でのセキュリティに対する責任を担う
メンタルモデル :ゼロトラストのモデルを取り入れる
※ゼロトラスト:すべてのトラフィックを信頼しないことを前提とし、検査/ログ取得を行うという【性悪説】のアプローチ
概念 :クラウドにおけるゼロトラストでのシステムのセキュア化に関する重要な概念
- Identity and Access Management (IAM)=最小権限の原則の導入
- システム内でのアイデンティティとアクセスの追跡に対する責任を担うサービス
- 誰に許可が付与されるかを指定するプリンシパル
- 何が実行されるかを指定するアクション
- どのプロパティがアクセスされるかを指定するリソース
ネットワークセキュリティ :ネットワークとネットワークにアクセスできるリソースのアクセスと可用性を保護する、すべてのシステム、設定、またはプロセスが関与
- ネットワークの最外層だけではなく、すべての層でセキュリティコントロールを適用する多層防御アプローチが含まれる
データの暗号化 :あらゆる場所にある転送時および保管時両方のデータを暗号化
以上、この辺りは工事担任者試験向けに勉強しました。
2. パフォーマンス効率
- クラウドでサービスを効率的かつスケーラブルに実行する方法
- 規模を念頭にサービスを選択し、設定
メンタルモデル :サービスを cattle、not pets (ペットではなく家畜) として考える
オンプレミスモデルの方式では、サーバーが高額で、ユニークで多くのメンテナンスが必要となるペットのように扱われ、名前が付いていたものさえあった。
- クラウドでは、サーバーを家畜として考える
- サーバーは数秒で自動的にプロビジョニングできる商品リソース
- サービスの運用に必要不可欠なサーバーがあってはならない
概念 :パフォーマンス効率では、次の 2 つの概念に注目
1)選択 :ワークロードに最も良く適合するサービスを選択
- コンピューティングは、データを処理するサービスに対応 (例: 仮想マシン)
- ストレージはデータの静的ストレージに対応 (例: オブジェクトストア)
- データベースはデータの編成されたストレージに対応 (例: リレーショナルデータベース)
- ネットワークデータの移動方法に対応 (例: コンテンツ配信ネットワーク)
2)スケーリング :AWS には 2 つの主なスケーリング手段がある
- 垂直スケーリング 基盤となるコンピューティングのより大きなインスタンスタイプへのアップグレード
垂直スケーリングは運用面ではシンプルだが、可用性のリスクがあり、上限も低い
- 水平スケーリング 基盤となるインスタンスの数の増加
水平スケーリングにはより多くのオーバーヘッドが必要だが、はるかに優れた信頼性と、大幅に高い上限がある
3. 信頼性
サービスとインフラストラクチャ両方の中断に対する耐障害性を備えたサービスを構築する方法。
メンタルモデル :信頼性の高いシステムを構築するには、個々のコンポーネントの障害影響範囲を最小限化
概念 :
- 障害の問題はいつ発生するか?
- 障害が発生した時、障害影響範囲を制限
- 障害の分離
4. 運用上の優秀性
システムを実行し、より優れた手順を作成して、洞察を得る能力を継続的に向上させる方法。
メンタルモデル :
- 欠陥および運用上のインシデントの主な原因は人為的エラー
- 自動化できる操作が多ければ多いほど、人為的エラーの可能性が減る
- エラーの防止に加えて、オートメーションは内部プロセスの継続的な改善にも役立つ
概念 :運用をオートメーションとして考えるときは、現在最も多くの手作業を必要とする分野、およびエラーが最も大きな問題を引き起こす分野における取り組みに焦点を当てる
- 運用作業を追跡、分析、および改善するためのプロセスも設定
- Infrastructure as Code
- オブザーバビリティ
5. コスト最適化
コスト最適化の柱は、コストを最小限に抑えながらビジネス成果を実現するために役立つ。
メンタルモデル :クラウドでのコスト最適化について考えるときは、CapEx ではなく OpEx の観点からクラウド支出を考える
※OpEx:継続的な従量制料金モデル、CapEx:スポット購入モデル
概念 :CapEx モデルから OpEx モデルへの移行は、インフラストラクチャの原価計算に対するアプローチを根底から変え、高額な先行固定費用ではなく、少額の継続的な可変費用で考えます。
(まとめ)
AWSというかクラウドの優位性が書いてあるようです。
一番重要な無料枠の確認
すばらしいのは十分理解出来ましたが、先立つものが無いので、最も重要な「無料枠」について確認します。
■AWS 無料利用枠の種類
■無料枠利用時の注意事項
- 12ヶ月分無料とは1年間無料という意味ではない(1ヶ月単位で時間制限あり、24Hr×31日=744Hrなので、750Hr/月の時間制限なら1年間無制限と同等)
- ログイン後の操作を停止しないと、稼働時間としてカウントされ制限時間を越えると課金対象になる(「停止したつもり」というのが怖い」
- メールは全て英語(今のところ、日本語の各種オファー関連メールしか届いてませんが・・・)
- AWSで無料枠を使用する際は、費用上限などをAWS Budgetsを設定(ただし、状況次第で手遅れの恐れあり)
【結論1】12ヶ月後に解約できない不測の事態に備え「常に無料」に限定→これ重要!
■「常に無料」のサービスとその概要
- これらの無料利用枠は、12 か月間の AWS 無料利用枠の期間が終了しても、自動的に期限切れにはなりません。
- 既存および新規の AWS のお客様のいずれも、無期限にご利用いただけます。
将来、ボケが始まって解約を忘れても大丈夫みたいですね。
【結論2】「常に無料」サービスにはWebホスティングはない。使えそうなのは、AWS Storage Gatewayくらい?
Webホスティングはおいくら?
今回は、WordPressが利用可能なWebホスティングサービスの調査という目的もあるので、Webホスティングの料金を調べてみました。
■AWS のウェブサイトソリューション:Amazon Lightsail
- AWS を利用してウェブサーバーを起動および管理するための最も簡単な方法
- 仮想マシン、SSD ベースのストレージ、データ転送、DNS 管理、静的 IP アドレスなど、ウェブサイトをすばやく開始するために必要なものがすべて含まる
- Word Pressの構築もサポートメニューあり
- 月額 3.50 USD (=年額4,000円程度)からのプラン(コンテンツ容量20GB、512MBメモリと1コアプロセッサ)
メモリ量とプロセッサ数の必要さ加減が分からないが、上(=上方スケーリング)を見たらきりがないので、ミニマムスタートになるでしょう。料金も年額4,000円位なら耐えられそうです。(ただし自動更新は避ける)
■Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)
- 安全でサイズ変更可能なコンピューティング性能をクラウド内で提供するウェブサービス
- このサービスを利用してWebサーバを構築
- 残念ながら、無料期間は12ヶ月&750時間/月の制限
- 使用量を無料利用枠内に抑えるには、EC2 マイクロインスタンスのみを使用
- 無料期間が終了後は秒単位の課金のようで、使用した分のみ支払い=いくらかかるのか見当もつかない
ネットで見る感じ、Amazon EC2というサービスがWebホスティングに最適のようですが、無料期間12ヶ月の制限とその後の課金額分かりにくいので一旦保留とします。
一旦まとめ
他にも調査対象があるので、一旦この辺で一次調査を終了します。(続きがあるかどうかは未定)
- 1年後の解約忘れ等の恐れもあるので、「常に無料」以外のサービスの利用は要注意
- 無料でのWebホスティングは不可(年額約4,000円)
- AWS Storage Gatewayはちょっと魅力的、これ単独での使い道を考えたい
- 上記以外の常に無料の多くは管理や分析用のツールなので、単独で利用するものではなさそう
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